はじめに
「ちゃんとしなきゃ」
「迷惑をかけないように」
「完璧にこなさなきゃ」
そんな思いにずっと縛られて、生きてきました。
でもあるとき、私はその考えを手放しました。
きっかけは、“大切な人との別れ”でした。
そして今、私はアートというツールで、
「もっと自由に生きていいんだよ」と伝えています。
小さい頃、アートが私の居場所だった
私は長女です。
小さい頃から「ちゃんとしなきゃ」と思い込んでいて、
空気を読んで、周りに合わせて、はみ出さないように生きてきました。
でも本当は、
ものづくりや絵の具あそびが大好きな子どもでした。
自由に表現して、「センスがあるね!」って褒められるのがうれしくて、
どんどんアイデアが湧いてくる、あの時間が幸せでした。
そこには、「こうしなきゃ」はありませんでした。
あれが、本当の私でした。
社会人になって、「ちゃんとしなきゃ」の檻に閉じこもった
大人になるにつれて、
私はどんどん「ちゃんとしなきゃ」にしばられていきました。
社会人になって、
結婚して、
子育てして、
家事して、仕事もして。
がんばっているはずなのに、
心はだんだんカサカサして、
“私らしさ”を忘れていきました。
気づけば、
あんなに好きだったアートのことさえ、思い出さなくなっていた。
大切な人の死が、私を変えた
そんな日々の中で、私は大好きだった友人を亡くしました。
彼女の死は、私の中の何かを揺さぶりました。
人生は、永遠じゃない。
「いつか」なんて、来ないかもしれない。
そのとき、心の奥から声が聞こえた気がしました。
「もっと、自分の人生を生きたい」と。
私は思考をすべて変えました。
「ちゃんとしなきゃ」から、自分を解放することにしたんです。
アートは、私に“自由”を思い出させてくれた
仕事以外で、何年ぶりかに絵の具を出して、筆を持ったとき、
胸の奥にしまっていた“好き”が、ぶわっとあふれてきました。
色を選ぶだけで、涙が出そうになった。
「ああ、わたし、これが好きだったんだ」
「わたし、こんな気持ちだったんだ」
アートは、自分の本音とつながる時間でした。
そこに正解も評価もいらない。
「今のわたし」を、まるごと受け止めてくれるやさしい世界。
私は、アートというツールで「自由に生きていい」を伝えたい
だから私は、miyuki art Laboをつくりました。
アートは、ただの絵じゃない。
それは、“心の声をカタチにする時間”。
子どもも大人も、誰かに合わせすぎて疲れている今の時代だからこそ、
自分のペースで、感じたままに表現できる場所が必要だと思ったんです。
私はアートで伝えていきたい。
「もっと自由に生きていい」って。
「ちゃんとしなきゃ」より、大切なものがあるって。
そして、あなたにも届けたい
自分を大切にして、自分の心に素直に生きること。
それは、ストレスのない、あたたかくて、やさしい生き方。
そんな人が増えれば、きっと、
幸せの連鎖は広がっていく。
miyuki art Laboは、
「自分っていいな」と思える、そんな小さなきっかけを届ける場所です。